複合機の選び方はダマされずに理論武装することが大事

最初に。複合機はどのメーカーも似たか寄ったかの性能です。だから選ぶ基準は金額とアフターで決めましょう。

ということで複合機の選び方をOA機器営業マンの私が裏のことまで説明します。

複合機とは

昔はコピー機と呼ばれていた複写機が今は複合機と呼ばれています。

コピー、FAX、スキャナ、プリンタ。複合機には主にこの4つの機能があります。

基本的な機能はメーカー毎に違いはありません。

違うのは筐体と操作するインターフェイス(操作パネル)、それと出力枚数です。

まずは出力枚数についてご説明します。

複合機の出力枚数とは

出力スピードです。A4横で1分間に何枚出力できるかの数値になります。単位は「分/枚」。

市場に出回っている複合機は10~100枚/分の出力スピードになります。

出力枚数が多ければ速いですがカウンター料金や本体価格が高くなります。遅ければその逆です。
※カウンター料金については後ほど説明します。

また出力枚数が少ない機種はカウンター料金が発生せずトナーに保守料金が含まれるモデルがありますのでご注意ください。※これも後ほど説明します。

また、出力枚数が多いと筐体が大きくなりますのでスペースが狭い場合にはある程度の妥協が必要です。

なお、複合機を販売している業者はこの出力スピードを決める目安として、月に出力している紙文書(FAX含む)の量です。業界ではコピーボリューム(CV)やドキュメントボリューム(DV)と呼ばれています。

このコピーボリュームが500枚以下なら速度の遅い保守料金がトナーに含まれるキット機と呼ばれるモデルを提案することが多いです。コピーボリュームが少ないのにカウンター料金を提案してきた場合には注意が必要です。

機種選定はどうすればいい

最初に言いましたが機能はどのメーカーも似たか寄ったかです。

だから提案内容を比べるのが一番いいのです。その内容を比較するのが上記で述べたコピーボリュームと出力スピードのバランスになります。

一般的にコピーボリュームが多ければ多いほど出力スピードは早くなります。

コピーボリューム(枚/月)出力スピード(枚/分)
500枚以下15枚/分前後
501~1,000枚20枚/分前後
1,001~3,000枚30枚/分前後
3,001~5,000枚40枚/分前後
5,001枚以上50枚/分以上

ざっくりですが、このような感じです。コピーボリュームが500枚も満たないのに出力スピードが30枚/分前後の複合機を提案してきた場合には、騙されていると思ってください。

なお、これはあくまで目安なので出力枚数が少なくてもスピードの速い機種を選んでも問題ありません。

カウンター料金の考え方

本体価格も気になりますが、毎月発生するカウンター料金も気になりませんか?

カウンター料金の決め方はコピーボリュームが全てです。この量が多ければ多いほど1枚あたりの単価は安くなります。

FAX広告でコピーボリューム関係なく安い単価を打ち出している複合機は、だいたいアフターサービスが悪く、故障してもなかなか直しに来てくれない等トラブルが耐えませんのでご注意ください。

それと今使用しているメーカーと違うメーカーを選ぶとこのカウンター料金を下げてくれる傾向があります。嘘も方便、ハッタリも重要なのでカマしてください!

そもそもカウンター料金ってなぜ支払わなければならないのかご存知ですか?

複合機本体を購入したのですから1枚あたりの単価なんて必要ないって思うのが当たり前です。

カウンター料金の内訳

カウンター料金は複合機の感光体、定着ユニット、トナー(有償の場合もあります)、その他消耗品、アフターサービスの人件費になります。

コピーボリュームが少ないのにカウンター料金が安い場合は、上記をケチることになりますので必然的にアフターサービスが悪くなるのです。

キット機ってなに?

カウンター料金は毎月使った分だけ請求がきます。この中には保守(アフターサービス)が含まれているのですが、キット機は保守付きトナーを購入してもらう方式になります。

なのでリサイクルトナーを使うと保守対象外になりますので注意が必要です。

なお、キット機はだいたいロースペックな複合機が多いのですが、最近ではOKIデータからミドルスペックの複合機も販売してます。

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感想(1件)

コピー機能について

各メーカーに機能の違いはありません。倍率変更や部単位での出力、画面がカラーでタッチパネルになっているメーカーがほとんどなので操作性は問題ないのですが、しいて言えば、タッチパネル部分が使いやすいか否かで判断してみてはいかがでしょうか。

最近ではAndroid端末をタッチパネルに採用しているメーカーもあります。

プリンタ・FAX・スキャナについて

こちらもコピー機能同様、どのメーカーも差はありません。

機能で差が付くとすれば、スキャナを使ったコンテンツが各メーカーで違うところです。

自社で何をしたいかを明確にして提案してきた営業に提案してもらいましょう!

結局メーカーなんてどこでもいい

本体価格が安く、カウンター料金も良心的、さらにちゃんとアフターサービスをしてくれて、困っていることを把握して提案してくれるところがイイに決まっています。

しかし、OA機器業界は光通信系という悪どい商売をする企業がいるのでこちらからアクションを取るのは難しいです。メーカーに問い合わせれば、しつこく営業に来ますし。

ということで、ネットで複合機を買う時代がやってきました。

ここは比較的良心的なサイトです。コピーボリュームや利用用途をヒアリングして機種選定もしてくれるので自社に合った複合機を提案してくれます。

こんなサイトを探してみてください。