太陽光発電の訪問販売が言う売電金額シミュは疑って聞きましょう

2017年8月24日

電力自由化により、太陽光発電システムの訪問販売が多くなっています。

訪問販売というと「騙して売りつける」イメージがありますが、なかには良心的な信頼できる訪問販売もあります。

来た訪問販売が正しいか否かを判断するのは、人柄でも愛想でもなく正しい数字を提示しているか?ってことなんです。

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正しい数字とはなにか?!

それは売電によって得られる「売電金額」と太陽光発電システムにかかる「費用」です。

このバランスが正しく理解できていないと、導入後に騙された!と騒いでしまうことになります。

ということで、まずは自分でどれだけ売電で稼ぐことができるかのシミュレーションを行いましょう。

売電金額の算出方法

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売電金額を算出するには

  1. 完成時の売電単価
  2. 日照時間
  3. 太陽光システムの発電量(kw/h)

の3つで算出します。

まず最初に売電価格を調べます。

平成28年度 売電価格

売電価格は電力会社によって変わります。

 

出力制御対応機器 地域(管轄電力会社) 売電価格(1kwあたり)
設置義務有り 北海道・東北・北陸・中国・四国・九州・沖縄 33円
設置義務なし 東京・中部・関西 31円

【参考】1kwあたりの売電価格の推移

年度ごとに単価が変わり、だんだんと値下がりしている状況です。

ただし、太陽光パネルは年々進化しており、数年前のパネルに比べると変換効率が進歩していますので、単価が下がっても気にする必要はありません。

  • 平成22年度 48円
  • 平成23年度 42円
  • 平成24年度 42円(全量買取:40円+税)
  • 平成25年度 38円(全量買取:36円+税)
  • 平成26年度 37円(全量買取:32円+税)
  • 平成27年度 35円or33円(全量買取:29円⇒27円)
  • 平成28年度 33円or31円(全量買取:24円+税)
  • 平成29年度 30円未満?(全量買取:22円程度?)

例:東京電力で今年太陽光発電システムを導入予定なら売電単価は31円です。

日照時間(年)

 

都道府県ごとに毎年の日照時間(年)の統計はとれているのですが、この数値で計算してはいけません。

なぜなら、数ヶ月先の天気なんて誰にも予想できませんし、この日照時間を多くみてしまうと梅雨時期や日照時間の短い冬に予想していた売電金額が得られず、予測を誤ってしまうからです。

ですので、ここでの日照時間(月平均)は

一般的な地域での1日あたりの平均日照時間 2.6~4時間の中間になる3.3時間で計算します。

日照時間(年) 3.3時間/日×365=

1204.5時間/年

訪問販売の営業がこの日照時間を多く伝えているなら、、、親切ではありませんね。

太陽光パネルの発電量

かんたんに言うとどれだけの太陽光パネルを設置できるか?ということです。

屋根の上に設置する太陽光パネルが多ければ多いほど、発電量は多くなります。

しかし太陽光パネルを多く設置した分だけ初期費用はアップします。

一般家庭で採用されているのは3~5kwとなります。

例:屋根に5kw分の太陽光パネルを設置

売電金額の算出

赤枠で囲まれた部分をもとにシミュレーションしてみます。

売電単価【31円】×日照時間/年【1204.5時間】×発電量【5kw】

=186,697.5円/年 年間金額なので月換算します。

186,697.5÷12=15,558円
※小数点以下四捨五入

15,558円で確定ではなく、パワーコンディショナー等で発生する変換ロスが12%あると仮定して、

15,558円×(1-0.12)=13,691円

算出結果

売電金額/月 13,691円

となります。

太陽光パネルがどれだけ屋根に載せられるかは業者じゃないとわからないかもしれませんが、すでに見積もりをもらっているなら記載されている発電量を参考にしてみてください。

太陽光発電システムにかかる費用

訪問販売業者によって提示金額は様々ですが、チェックするポイントは

保証内容です。

永く使うものですから、3年くらいの保証でもしも壊れてしまったら余計な出費になり、当初のシミュレーションと違った結果になってしまいます。

メーカーによっては10年保証があったりしますので、安いからと言って飛びつくと保証がなくあとで泣きをみる結果となってしまいますのでご注意ください。

また、パワーコンディショナーは約10年で基板が壊れ交換しなければなりません。この交換費用は20万円/台といわれています。

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発電量が5kwを超えている場合、パワーコンディショナーが2台必要になりますから40万円の支払いが10年後に発生してしまうのです。

40万が発生しないように保証が付いている業者は親切かもしれません。

また、現在の電気代の見直し等で電気代のランニングコストが下がるのであれば、これも考慮した上で費用をみたほうがよいでしょう。

ということで、これらをふまえて

先に算出した売電金額とのバランスで損しない太陽光発電システムを導入することをオススメします。

ぜったい他社と比較したほうがお得です。これだけはハッキリ言えます。

わたしみたいな買い方をする方なんていないと思いますが、数社比較することをおすすめします。

数百万の買い物ですから少しでも安い方がいいですし、競合がいたほうが業者も色々がんばってくれますからね。

私は契約した後に、比較サイトのことを知りました。正直後悔しています。知っていれば絶対比較していたはずです。

だから皆さんには後悔してほしくないので、比較サイトを使ってみてください。

手始めにこんな見積もりサイトがありましたので、ぜひご覧ください。

太陽光見積りサイトNo.1【ソーラーパートナーズ】