太陽光発電の比較検討を行う前に知っておきたいシミュレーションのからくり
太陽光発電を検討してる方へ。
太陽光発電を導入する際の目的はなんですか?
主となる目的は、売電による収入を得るためが大きな目的かと思います。
太陽光発電を導入してみたものの、シミュレーション通りの結果が得られない!なんてこと聞いたことあるかと思います。
それは太陽光発電の業者の巧妙な話術で大きな勘違いをしてしまったからです。
その大きな勘違いとは…
太陽光発電シミュレーションに騙されるな!
現状の電気代とガス代の1年間の金額から平均を出します。
ここまでは普通のことです。ここからが問題なんです。
1日あたりの日照時間の計算方法

都道府県毎に日照時間(年間)に関するデータがあります。
【参考】都道府県別日照時間(2013年)
1位 山梨県 2461.5時間
2位 宮崎県 2410.5時間
3位 高知県 2372.9時間
4位 群馬県 2366.4時間
5位 三重県 2365.5時間
これを元に算出するのですが、そのデータをそのまま使わずにミニマム値で計算しているかどーかが肝心です。
例えば秋口は雨も少なく日照時間も長いことから、データ的に見れば年間を通して見
たときに最大の日照時間となります。
これでシミュレートした場合、雨が最も降る6月での売電は非常に少なくなり、結果シミュレート通りにならなかった!なんて事になります。
例えば、1位の山梨県は2461.5時間ですので、365日で割ると1日あたりの日照時間が算出できます。
2461.5÷365=6.74時間/日
これはあくまでもアベレージですが、季節ごとに波があるので5割程度で再計算したほうがシミュレーション的によいかと思います。
6.74時間×0.5=3.37時間/日
これを基準にシミュレートしましょう。ミニマムでの算出を行えば、ハイシーズンではシミュレート以上の成果を得ることが出来ます。
太陽光パネルを取り付ける方角

当たり前ですが、北向きに設置したら日照時間は短くなります。
さらに電柱や隣家の影がかかってしまうと思った以上の成果をあげることができません。
ということで、マイホームがベストな設置をできるかどうかで売電金額が決まってしまいます。
スペースがあるからここに設置しましょう!なんて、間違っても乗らないでください。
初期費用、頭金ナシで太陽光発電が!なんて無いです

次によくある話で初期費用頭金不要とか聞きますが、そんな美味しい話はありません。
ローンを組んで
売電で得た収入+都市ガスやLPガスをオール電化にしてランニングのコストダウン
で帳消しにするだけです。
あと、↓も重要な事項です。
- 太陽光パネル数(kw)が増えれば売電収入が多くなる→初期費用大
- 太陽光パネル数(kw)が少なければ売電収入は少なくなる→初期費用小
初期費用で大事なことは、どれだけお金をかけたらどれほどの売電収入を得られるか?だけです。
エコキュート・IHクッキングヒーター設置状況

LPガス、都市ガスを使用しているか?ってことです。
使用している場合は現状のランニングコストに加算します。導入後にはガス代は0円になる計算です。
現状の電気代、ガス代
電力会社からの明細、ガスを使用している場合はガス会社からの明細を過去1年遡って調べ、平均値を算出します。
家族が家にいる時間

これも重要な要素です。蓄電出来る時間帯に電気を使ってしまうと、、、言わなくてもわかりますよね!?
昼間に誰かいたら、思うような売電が出来なくなります。ご注意ください。
これらをふまえて、シミュレーションを行いましょう。
例 山梨県にお住まいのAさんの場合
シミュレーションに関わる情報
日照時間:3.37時間/日
売電単価:31円/kw
設置方角:南向き、障害物なし
太陽光パネル数(kw):36枚(7kw)=3,000,000円(設置料含)
エコキュート:設置済
現状の電気料金(平均):12,000円
家族が家にいる時間帯(係数70%)
世帯主 20:00~8:00
配偶者 17:00~12:00もしくは13:00~8:00
※半日のパート勤務
長男(高3) 18:00~7:00
長女(高1) 18:00~7:30
これら数値を元にシミュレーションを行います。
得られる売電金額(月額)
日照時間:3.37時間×太陽光発電量7kw×売電単価@31×30日(1ヶ月)=21,938円
21,938円が1ヶ月あたりの売電金額となります(収入)
購入した太陽光発電のローン費用(月額)
初期費用3,000,000円×ローン料率2.6%=20,181円/月
※オリコ ecoソーラーローン使用 180回払い
売電金額ーローン費用
21,938円-20,181円= 1,757円のプラス収支
このシミュレーション結果から赤字幅が大きい場合はやめておいたほうがよいと思います。
なお、ミニマムの日照時間ですからほぼ売電金額が21,938円以上になることは確実ですので、上記のプラス幅が増えると思われます。
※このシミュレーションでは家族が家にいる時間、電気代は含めないシンプルな計算で行いました。
もっと正確なシミュレーションを行いたい場合
1社だけではなく、複数社の太陽光発電業者に依頼すると比較できます。
比較するときに重要なのは、
- 実際現地調査を行ってくれる
- 日照時間をミニマム値で計算してくれる
- 方角、立地状況をきちんと説明してくれる
この3点が重要となります。繰り返しますが、日照時間がハイシーズンでの計算を行う業者はやめておいたほうがよいです。
また、シミュレーション結果で1万円以上の負担になったときに勧めてくる業者もNGです。
ぜったい他社と比較したほうがお得です。これだけはハッキリ言えます。
わたしみたいな買い方をする方なんていないと思いますが、数社比較することをおすすめします。
数百万の買い物ですから少しでも安い方がいいですし、競合がいたほうが業者も色々がんばってくれますからね。
私は契約した後に、比較サイトのことを知りました。正直後悔しています。知っていれば絶対比較していたはずです。
だから皆さんには後悔してほしくないので、比較サイトを使ってみてください。
手始めにこんな見積もりサイトがありましたので、ぜひご覧ください。
最後に。
変な業者が来た場合にはキッパリとお断りしてください。
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